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2014~きずな~クリスマスプロジェクト 報告.4

今回の被災地行での一番の目的は、子供たちにクリスマスプレゼントを贈るということです。 たくさんの子供たちに笑顔を届けたい! たくさんのみなさんの想いのこもったクリスマスプレゼントを、直接手渡すことが何よりの目的でした。

ただそんな中、被災地の今をしっかりこの目で見てくるということも、やらなければならないことと位置付けていました。 被災地東北から離れて暮らす方たちへ、できるだけ今の状況をお知らせすることも、大切な目的のひとつと考えていました。 そこでここでは少し子供たちから離れて、被災地の様子や私自身が感じたことを記してみたいと思います。

ただはじめに断っておきますが、今回はとにかく天候にたたられ、一日一日の行程が非常に厳しいものになりました。 昨年は写真を撮ったりする時間が結構とれたのですが、今年は休憩の合間にちょっと周りを撮れただけ。 当然しっかりと現状をお伝え出来るだけのものにはなっていませんが、ご勘弁いただきたいと思います。 それではここからは、日を追ってお伝えしていこうと思います。

14日は気仙沼市の大谷海岸でメンソーレの村上さんと待ち合わせしました。  村上さん曰く、だいぶ砂浜が戻ってきているということでした。 

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震災当初はほとんどなくなっていたのが、かなり広がっていると・・・・ ただ、まだまだ遠浅の感じではなく、すぐに深くなっているようです。 それでも地元の方にとっては肌で感じることのできる知らせらしく、嬉しそうに語っておられました。

15日は気仙沼市から大槌町まで。 しかし陸前高田市までのほとんどが渋滞で、先を急いだこともあり途中の写真は一枚きりです。

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気仙沼市の唐桑地区で渋滞に入った直後だったと思います。 そこには震災後1年ぐらいと同じ、がれきが片付いただけの場所がありました。

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大槌町の中心部にある商業施設『マスト』の屋上から撮った写真です。 海側はまだかさ上げに向かっているという状態です(ほとんど進んでいませんでした) 大槌町や気仙沼市の方と話していると、仙台市や石巻市、そしてその周辺に比べとにかく遅いと感じておられました。 ”大型のトラックはたくさん走っているんだけど、目に見えて町が変わってこない!” そんなふうに言われていました。 ”遅れた分だけいいものが出来ると信じるしかないですよね” 自分に言えたのはそんな気休めのような言葉でしたが、やはり国や県が主導して平等感のある復興を望みたいと感じました。

16日は大槌町を出て釜石市・陸前高田市・気仙沼市から仙台市を通って福島県新地町へ。 陸前高田市では、あのベルトコンベアによって、かなりかさ上げが進んでいる様子を見てくることができました。

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今後全体のレイアウトがどうなっていくのか?  街の全体像が見えてくるのはまだまだ先になるでしょうが、期待せずにはいられない場所でした。

気仙沼市からは、海からは近いのですが内陸部を通る道で、震災の後というものを見ることはほとんどありませんでした。 ただ高速道路が宮城県内から福島県浪江町まで繋がっていました。 北部の気仙沼市までもそう遠くなく開通しそうでしたし、陸前高田市近辺も急ピッチで進んでいます。 三陸沿岸の大動脈が全通すれば物流は飛躍的にアップします。 観光面なども含め、いいかたちで活用されてほしいと切に願います。

17日は南相馬市で活動してから、自分としては初めて6号線を通っていわき市まで。 通れるようになったとは言え、6号線の光景は以前と変わらぬものでした。

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遥か遠くに原発の建屋も確認できる場所。

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横への道はもちろん、住宅の入口にもバリケードが築かれていました。

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当然持ち主の方がやったわけではないでしょう。  あのバリケードを見て、住んでおられた方はどんなふうに感じるのだろう。 この日あの場所だけ青空が広がっていたのですが、何か息苦しさを感じてしまう場所でした。

富岡町からは常磐道に乗りいわき市までを急ぎました。 途中除染活動をしている場所もあり、周りにはおそらく取り除かれた土の入った黒いビニールが、たくさん積まれていました。

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まだまだ傷跡は深く、先が見えないような状況なのではないでしょうか。 しかし少しずつでも前に進み、それが感じられる復興であってほしいと思います。 原発に関しても、少しでいいから前が見えてほしい! そして二度とこんなことがあってはならない!! そういったことを肝に銘じて進んでほしいと願います。

やはり上手くまとまりがつきませんでした。

たくさんの子供たちに出会い、たくさんの元気をもらってきました。 少しは笑顔を届けることができたとも思っています。 ただ被災地の現状を感じて手放しで喜ぶことのできない自分もいます。 自分に何ができるのかはわかりません。 でも続けようと思います。  困っている方が少しでも笑顔になれるような活動を、これからも続けていこうと思います。

よろしかったら応援ください。 これからもよろしくお願いします。


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